#深夜の俺の戯言

昼間の戯言でも深夜テンション。

朝井リョウ「正欲」 読書感想文

久々に読書した。ゲームが趣味になってから本を本当に読まなくなった。特に小説。論文とか専門書ばっかだった気がする。

 

ついさっき読了したので、忘れないうちに殴り書き。

 

桐生夏月「一人の頃に戻れないかも」

↑わかる

↑わかるマン

↑せやな

 


大也のマイノリティの叫びに対して怯まなかった八重子偉い、マジで偉い

心を開こうとしていた大也も偉い

 


みんな不安で、これが「正解」ということを互いに確認し合わないと生きていけない

↑なるほど

成歩堂龍一

↑この本を読んで良かったと思えた新認識

 


俺はあまりそこに他者の共感を求めない

いや、パフォーマンスとして共感を求めようとはするけど

自分のフェチについて、引かれること前提でウケ狙いで晒せるあたり、俺は「正解側」の内側にいる自覚と安心感から、自己の奥底を開示できるくらいには安心していて、尚且つ強いんだろうなと。

 


一方、友人と自分の好みが完全一致したときはハイタッチしてしまったから、やはり同じ嗜好の人間とその「不安」を共有し、それが「正しい」と認められる空間は尊いんだなと。

 


特殊性癖の人間から直接そういう告白を受けたことはないから、いまいち実感が湧かない。

本を読んで分かった気になるのは、この本を読んだ後だからこそすごく危険だと思うし、解説がウダウダ喋っていたのと重なるけど、地雷を踏まないように触れないでおくことしかできない。

ただ俺は個人的に八重子側というか、単に純粋な好奇心から、知りたくなってしまう。

 


「不快」と思った側が勝ち

小児性愛はマジョリティにも理解しやすい「特殊性癖」

想像もしえない、知らない世界

 


インターネットの普及した世代で生きているからこそ、理解を拒まない個人的な性格だからこそ、知識として、世界には特殊性癖を持つ人がいることを知っている。

すごく傲慢だけど、彼らが「理解を求めることを諦める」対象に俺が入らなければいいな、と心の底から思う。

誰かに諦められることが俺はすごく怖い。

 


寺井パートは毎回つらかった。

たいきくんの心情は本当によく分かる。

 


我が家の父親がまさしく、自分の信じる世界こそ正しい、他は全て間違っている、と考えているかのような態度で、この28年間俺に接してきた。

それが俺は大嫌いで。

何度も何度も何度も「この人には何を言っても無駄だ」と思ってきたし、今となっては本当に彼から理解を得ることを諦めている。

 


俺は、俺自身は、インターネットの普及から?世界の広さを知った気になっている。少なくとも、自分の生きている世界だけが正しいとは思わない。

だから、他者理解を拒みたくない。

理解されたくない人のことを理解する気はないけど。

理解されたいけど理解されない人のことは救えたらいいなって。そういう機会があればだけど。