人生初ソープをキメました。
所謂これはレポになると思います。
飲み会帰りの23:20でした。
私の背景から来る全ての事象に後押しされ、その日は如何なる理由があってもソープに行かねばならないと思っていました。
予め爆サイで調査した推しの女の子のいる店にダメ元で電話をかけると、「もう今日は終わりました」と言われました。しゃーないね。地方都市は。
次の人気店舗に電話を掛けると、「もう夜も深いですが、今すぐ来ていただいて、女の子次第では行けますが」と、至極真っ当ながらもかなり冷たい口調で諭された。
「走って行くので待っててください」とお兄さんにお願いし、走って店に向かった。
走る僕の額に雪が張り付き、手は冷たくかじかんだ。
電話越しに想像していたお兄さんは、だいぶハゲたオッサンだった。
「予約していたものです」
「こちらの2人が案内可能です」
最小限の情報を交換し、私は提示されたカードを見比べた。
よりバストサイズが大きく、よりウエストが小さい方の女の子を選んだ。
「コースはどうされますか」
「40分でいいです、遅いので」
「女の子次第では60分も可能ですが」
「あ、じゃあ聞いてみてください」
「…もしもし、○○ちゃんお仕事なんだけど、60分行けます?……うん、はーい」
「大丈夫です」
「あ、はい、じゃあ60分で」
「¥23,000になります」
¥23,000が吹き飛んだ。
うまい棒なら2300本買える。
余裕でめっちゃいいエフェクターが買える。
30万するギブソンのレスポールの1/15である。
「あちらでお待ちください」
待合室には、私と同じ年頃の男が一人、先に座っていた。
女の子のポスターが数多く並ぶ中、本当は指名したかった子のポスターを眺めては、指を咥えるほかなかった。
心臓が激しく脈打つのを感じた。
「お先に9番の番号札のお客様」
電話していた分、先にいた男よりも早く呼ばれた。
注意事項の説明を受け、
「あちらのエレベーターになります」
「こんばんは、よろしくお願いします」
「あっ、はーい、よろしくです〜」
特別に可愛くも綺麗でもない奥二重の女の子がいた。でもまあ、普通の女の子ってこんなもんだよね、と謎の納得感が襲った。
高々数十秒のエレベーターで死ぬほど会話をふっかけた。酒の勢いで。
適当に応えてくれた。ええ子やな、と思った。
「お風呂入ります?」
部屋に着くなり、女の子は脱ぎ始めた。
一応学生服コンセプトのお店だったため、言い訳程度のセーラー服コスプレをしていたが、こちらも1mmも興味なかったので、ちょうどよかった。
「あ、はい」
適当に会話を繋ぎつつ、自衛隊の着替えレベルで早く脱いだ。
「ブラ可愛いけど完全自前なの?」
「はい、さすがに支給とかはないです」
「ブラ支給は嫌すぎるでしょw」
ブラ支給は意味がわからなさすぎる。
案内表記Dカップであり、普通に乳はあった。
デッッ(ッは2個くらい)となった。
言い訳程度の泡を付けてもらい、言い訳程度に流してもらった。
初手で股間に来られたが、酒の入っていたせいで、「あ、反応鈍いな」ということは直感した。
雪国の夜は寒すぎたので、普通に湯船で温まってしまった。
私の背景からして、また酒の所為かもしれないが、女体を見ても激しく興奮することは残念ながらなかった。(彼女の身体がダメだったわけではないことを彼女の名誉のために記す)
一緒に湯船に浸かりつつ、普通に身の上話をした。
私は先々月に離婚したことを話した。それでいて人肌恋しくなり、お風呂屋さんに来たと打ち明けた。
彼女は関東から出稼ぎに来ていた。
関東から地方への出稼ぎという意味がわからなかったが、関東だと埋もれてしまうかも知れないが、地方だとワンチャンあるとのことだった。
ソープ経験は1ヶ月もなく、明日が最終日であり、明後日には地元に帰ると言っていた。
あまり休みも取らずに、この1ヶ月は働き詰めだと言っていた。心底尊敬に値した。
身上話をしているうちに、ガチでこの子可愛いなモードに入った。女の子には誰しも特有の魅力というものがある。その子の場合は奥二重がそれだった。
「上がります?」
流石にアホほど湯船に浸かっていたのでベッドに促された。スケベ椅子はほんの少し楽しみにしていたが、使う余裕はなかった。
とりあえず添い寝して頂き、ハグするところから始まった。
女体ってこうだよな、と思った。エロスより、切なさが勝った。
ハグするともうなんか全部どうでも良くなった。
とにかくこの瞬間を楽しもうと切り替えることができ、大人になったなあというか、冷静すぎる自分に驚いた。(※初風俗、初ソープです)
キスはそんな上手くなかった。
比較対象が明確にいるのがクソだなと思った。
しかしまあ、お互い緊張しているのが分かっていたので、しゃーないなと思った。
髪をすくと、露骨に1日分の疲れた感じの油を感じた。健気だなあと思って愛おしく撫でた。俺は多分心に炭治郎を飼ってる。
仕事柄しょーがないのだが、キスしたり腰を寄せたりするだけでリアクションがあるのはやっぱいいよね??と思った。
こういうことを金払ってエッチなことしてる最中もメタ的に捉えるのはクソだなとも同時に思った。そういう意味では没頭できていない。
とりあえず責めたい側の気分だったので、手なり口なりで責めさせて頂いた。
こういうときも自分の経験が露骨に出るのがクソだなと思った。
一方で、忌憚のないご意見を伺いたいとも思ったので、日暮里にあるらしい「ク○ニ塾」なる風俗に行こうと執筆しながら思った。
10分15分くらい愛撫させて頂いた。俺こっち側の方が好きかも、とすら思った。
結構行為中静かになる自覚は前々からあったし、今回すごくそれを感じたので、ちょっとそこは勉強しなきゃなーと感じた。
「もう挿れる?」と聞かれたので、
「はい」と即答した。
そういう業界の人はガバガバだという先入観があったけれど、全然そんなことはなかった。
形も非常に綺麗だったので、この辺りって案外男は気にするんだなと思った。
愛のないセックスってこうなるよね、と思った。
突くたびにリアクションもらえたのは(ry
ふだんは早漏気味だけど、酒のせいもあってだいぶ感度が鈍かった。
何より心が芯から燃えねえなあと思った。
極めて作業的であったけれど、女の子の人生背景とか現況とかに思いを馳せると愛おしくて堪らなくなったので、普通にその場で愛した。
インスタント愛は生成可能である。 #愛とは。
60分コースの時間ギリギリまで楽しませて頂き、ラスト3分のところで果てた。ペース配分完璧か。
最後の方はガチで好きになってた。 #好きとは。
そして、この体験が¥23,000で販売されている事実にビビった。
安い高いではなく、金で買えてしまうことが恐ろしかった。
けれど、プライスレスな恋も愛もあるじゃん?とか甘ったれた台詞は、俺を逆さに振っても出やしまい。
賢者モードになり、彼女に尋ねた。
「地元帰って何するの?」
「同業の別のお店で働く」
暫くはまだ頑張るらしい。
女にとって、身体を売るということが尋常でないことは容易に想像がつくが、一度タガが外れてしまうともうどうでもいいものなのかな、とも思う。
健気すぎて一方的にエモくなってしまった。
頑張ってねと言ってお別れした。
彼女の人生に干渉し得ない部外者は、外から応援する他ないのだ。インスタント愛である。
総括すると、等身大の経験ができたなと思う。
彼女の容姿も、プレイの内容も、会話の中身も、何もかも。
自分が基本的に求めている終着点はやっぱこれだなと思った。平穏な毎日でええねん。
ゆきのちゃん、人肌をありがとう
二度と会うことはないだろうけど、頑張って人間してください。